単著
第1歌集『北二十二条西七丁目』
1998年から2012年まで、21歳から35歳までの371首を収めた第1歌集です。歌集のタイトルは、大学時代の4年間住んでいた札幌の住所から取りました。第13回歌壇賞受賞作を収録しています。
第19回日本歌人クラブ新人賞受賞、第4回神奈川県歌人会第一歌集賞を受賞!
【よく引用される作品】
・俺は詩人だバカヤローと怒鳴つて社を出でて行くことを夢想す
・サラリーマン向きではないと思ひをりみーんな思ひをり赤い月見て
・この街にもつと横断歩道あれ此岸に満つるかなしみのため
・カウンターの隣は何を待つ人ぞわれは春雨定食を待つ
・マークシートの円をわづかにはみ出して木星の輪のやうなさみしさ
出版社:本阿弥書店
発行日:2012年7月14日(初版)、2013年6月24日(2刷)
跋:三枝昻之
装幀:松岡史恵
版元品切れのため、著者の手元にある在庫(新品未読品)をamazonのマーケットプレイスとメルカリに出品しています。いままで、かなりの数のご注文をいただいています。お気軽にお申込みください。
この歌集についての批評、感想等のまとめは こちら です。
『歌人の行きつけ』
歌人ゆかりの居酒屋や喫茶店、温泉宿を実際に訪れ、歌人たちの交流やエピソードを綴ったエッセイ集です。「うた新聞」で3年間にわたって連載した記事に加え、秋葉四郎さん、久々湊盈子さんとの対談も収録しています。
・amazon売れ筋ランキング「歌集関連カテゴリー」第1位!(2019.2.24時点)
・「散歩の達人」2019.6の書評欄「今月のサンポマスター本」に掲載!
・私が選者を務めたEテレ2021年度「NHK短歌」の番組内のコーナー「歌人、この一軒」は本書が原作です!
【主な収録歌人】
斎藤茂吉、吉野秀雄、佐藤佐太郎、宮柊二、山崎方代、塚本邦雄、玉城徹、寺山修司、小中英之、春日井建、福島泰樹、仙波龍英、谷岡亜紀、俵万智など(敬称略)
出版社:いりの舎
発行日:2018年12月25日
装幀・イラスト:久下沼朱紗
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第2歌集『昼の月』
2012年から2020年まで、35歳から43歳までの337首を収めた第2歌集です。
【自選5首】
・サラリーマンは太鼓持ちではないけれどときをり持ちて叩くことあり
・職場から酒場へ向かふ 西部劇のころがる草のやうな気持ちで
・みちのくの田酒のうすき黄を愛でてわれが<わ>と<れ>にほぐれゆきたり
・リビングとベッドの間にラーメン屋なくて小さなどん兵衛ひとつ
・テーブルでMacの画面ひらくとき妻のMacの背と触れ合ひぬ
出版社:いりの舎
発行日:2021年6月22日
装幀:片岡忠彦
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共著
幻戯書房編『トリビュート百人一首』
26人の現代歌人が百人一首の歌を現代短歌に新訳。本歌と新訳についてのエッセイも収録されています。
私は文屋康秀、大江千里、菅家、三条右大臣の歌を担当しています。平安の和歌と平成の現代短歌を同時に味わえる一冊です。
2019年3月の神奈川県立高校入学試験(定通分割選抜)の国語の問題に、本書に掲載されている私の文章が採用されました!
参加歌人は、岡井 隆、高島 裕、佐伯裕子、望月裕二郎、石川美南、今橋 愛、田村 元、加藤治郎、内山晶太、沖ななも、佐藤弓生、大松達知、光森裕樹、栗木京子、米川千嘉子、仲井真理子、雪舟えま、黒瀬珂瀾、永井 祐、川野里子、山田 航、荻原裕幸、今野寿美、東 直子、尾崎左永子、馬場あき子です。
出版社:幻戯書房
発行日:2015年3月3日
装幀・本文デザイン:緒方修一
カバー装画:苗村さとみ
三枝昻之編著『今さら聞けない短歌のツボ100』
「短歌と和歌はどう違う?」など、短歌の基本をQ &A方式で学べる入門書です。主要論点の再確認にも使えますので、初心者の方でなくても活用できる一冊になっています。
私は「比喩」と「題詠」についての疑問に答えています。kindle版もあります。
出版社:角川学芸出版
発行日:2012年2月25日
ブックデザイン:片岡忠彦
堀切克洋 編『神保町に銀漢亭があったころ』
かつて神保町にあった俳人が集う酒場「銀漢亭」。俳人を中心としたゆかりの作家たちが、店の思い出を寄稿しています。
なぜか私も紛れ込み、銀漢亭に初めて行った日のことをエッセイに書いています。また、俳人の松尾清隆さんが「田村さん」というタイトルでこの日のことを書いてくださっています。銀漢亭は、松尾さんをはじめ、阪西敦子さん、矢野玲奈さんといった同世代の俳人と親しくなるきっかけをいただいた場所でもあります。
出版社:北辰社
発行日:2023年3月30日
装丁・デザイン:馬場龍吉